全国「精神病」者集団ニュース2016年1月号抜粋

全国「精神病」者集団の活動支援のためにぜひ賛助会員にお申し込みは以下
http://www.jngmdp.org/teikikoudoku

ごあいさつ

 

新しい年をむかえました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

この国は世界一の収容所大国ですが、これは1960年代の誤った精神病院病床増床政策によります。しかしなんと安倍は「介護離職0」を掲げ老人収容施設を50万床増設するといっています。一方で介護報酬を切り下げおきながらです。まさに60年代に病人を介護している人を労働力化するために精神病院病床を増やし、しかも医師も看護も少なくていいという劣悪な条件で増やしたのと同じことです。また精神病院に認知症高齢者を入れ生き延びようとする動きも加速しています。関連学習会も開かれますので、お近くの方はぜひご参加を。9ページ参照。

緊急の運営委員会からの討論への呼びかけがあります、2月6日(土)に多くの方のご参加を。11ページ参照。精神の障害に関する年金についての検討会はやはりかなり厳しい結論が出そうです。前号でお知らせしたように関係団体の申し入れも行われ結論はまだ出ておりません。詳細はまたご報告いたしますが、生活保護の切り下げ年金の引き下げは続いており、さらに消費税増税も襲いかかってきます。障害者総合支援法の三年後見直しも骨格提言も違憲訴訟の合意も踏みにじった形で進んでいます。厳しい年明けですが、生き延びる闘いは継続しています。他障害の仲間とともに私たちは生き続ける決して諦めない闘いを

A型就労支援事業所顛末記

 WK

「精神病」者集団に入会させていただき20年くらいでしょうか。私の経験などは大したことはない。もっと苦しんでおられる方々がいらっしゃると思います。今から書くことも福祉の場でありがちなことかもしれません。

まず私も反省、改めなければいけない自責の念にかられて今まで書けませんでした。自分が恥ずかしすぎました。A型事業所に通い「あの人は能力的にどうなのか」と傲慢なことを思ってしまったり本当に申し訳なかったです。「母よ殺すな」という本にも書いてあったと思いますが障害者同士の序列付けみたいなものに私も陥っていたのですね。本当にすいません、申し訳なかったです。謝っても謝りきれない、許してもいただけないかもしれないけど思ったことをお伝えします。A型事業所での事です。入って間もない頃、女性支援員さん、女性利用者さん、私と三人で一つの机で作業していました。生活環境の話をしていました。女性利用者さんは結婚しておられたので私は「いいですねー」とか言ってそういう話の流れになっていきました。

私は調子に乗って個人的な話をしすぎて旦那さんがどんな人なのかみたいなことまで聞いてしまい女性利用者さんが「それは内緒」と言われたので「ごめんなさい、すいませんでした」と謝り他の話をと思っていたところ支援員さんが「○○さんは○○さん(同じ事業所に来ている男性利用者さん)と結婚してらっしゃるんですよー 」となぜか自信満々に本人の前で本人が内緒と言っていることを言ってしまいました。ご本人が内緒と言って私もごめんなさいと言っていることを支援員さんが勝手に言っていいのか… 私も動揺したけれど女性利用者さんは翌日から来なくなり旦那さんの方もその後来、来なくなり、結局、御夫婦で辞めていかれました。私もその場で何か言えばよかったのかと思いますがただ動揺してしまったのとその前の事業所であることに抗議したら「そんなこと言ってない、あなたの幻聴、妄想ではないのか」と言われ、結果的に辞めさせられたような形になったので辞めさせられたら困るという気持ちがあったのか言えなかったです。この女性支援員さんは男性利用者さんに年を聞かれても言わないです。言わなくていいと思いますよ。言いたくないでしょう。でも利用者に対しては言いたくないということをしかも本人の目の前でばらしてもいいのでしょうか。私もあの時辞めればよかったのですが結果的一年くらい行ってしまいました。かなり無理して通っていたけど有給を2日連続で取りたいと言っただけで2日連続はダメとの社長の判断で却下、有給は一定の条件を満たせば取れるものではないのでしょうか。満たしていたはずです。

自分から利用者の住んでるところの話をしておいて自分の住所については個人情報だから教えなーい! という支援員。このことだけは社長に言いました。個人情報というと堅苦しいかもしれないけれど私は個人情報関連にはうるさいのかもしれません。社長は「それは言ってくれてありがとうね。でも統合失調症の人(私です)には言ったらわかってもらえると思うんだけど知的障害者の人、発達障害の人とかが遊びに行ってみようかなって訪ねてくることが過去にあったりして会社として教えないということにしている」というようなことを言われました。まあ… あるかもしれないです。私も病状の勢いにかられて人にしつこくしたこともあります。話の流れ的に相手の住所を知るとまずいなら話す内容に気をつけたらと思うんですが。利用者の住んでるとこは聞いていいってのはおかしくないんですか。それで自分の個人情報だけは守りたいって… 個人情報のことって勉強不足でよく知りませんが(すいません)一般の会社にもあることではないのでしょうか。昔いた一般の会社で男性社員が私の自宅に電話番号を教えてないのに電話してきてどうして電話番号知ってるんですかと聞いたら「事務所で社長の机から履歴書探したんだ」と平然と言われすごい怖かった事がありました。20年くらいも前のことだけど。こういうことは… 障害の有無に関わることではないと思うんですよ。ただ… 私もまあいろいろやらかした経験もあるし人のことは言えないしということで、でも! でも、これでいいんですかってどうしても思う。

後… にぎやかしいというか騒がしい?利用者さんがいて、ただ陽気なだけだと思うんですが、サービス管理者の男性が「黙れ、小僧!」と怒鳴った時がありました。注意するにしても乱暴じゃないのか… 他の利用者さんたちは笑っていたけど私は笑えませんでした。笑うしかない心境もわかります。このへんで不満に不満がたまりもうダメだと思って強引に就労不能の診断書出して辞めました。辞め方が強引だったからか離職票が届かず関わりたくないから連絡もしなかったけど一応失業保険のために勇気を持って連絡したら一度来てくださいと言われ行きたくないから郵送でとお願いしようとハローワークの人に間に入ってもらい何とか出してもらえました。ハローワーク的には近くに住んでいても郵送も全然OKだそうですので、その時に間に入って話をしていただいた職員さんには感謝しています。

全てのA型事業所がこうだとは思いません。いいとこもあるんだと思います。でもなんとなく… A型事業所体質って危険だと思うんですよね… 一番最初に行った事業所では辞めるって言ったら「辞めてどこが雇ってくれるの」って言われました。雇ってもらえるだけでありがたい、美味しいと思う(思いたい)っていう人もいるけれど私は嫌だったので辞めました。あと辞めたい、辞めるって話をしていた他の利用者さんがいらしたんですけど午後からだけとか一時間だけとか無理やりのようにこさせられていた方がいました。その方は優しい方だったし強引に辞めるような方ではなかったのですごく辛そうだった。3ヶ月そんなことが続いていたのを見ていたので私も辞める決心もつきました。私自身も診断書出しているのに一時間だけでも来たらどうかと言われ、「無理ですよね(診断書があるから)」と残念そうに言われました。はっきり覚えているけど体調が悪くて休ませて欲しいと電話したら、どんな状態かわからないから一回来て様子を知らせて欲しい、それから帰ってもらってもいいですし、と言われた時には、やっぱりただの補助金目的なのかと思いました。その時は下痢に苦しんでとにかく外に出れない、出たくないといい休みました。その後はほぼ皆勤状態でしたが有給も取らせてもらえない一日たりとも休めない、結局有給8日残して使わずとにかく辞めた、頑張っても無駄だと思いました…

離職票が出るまでの経緯です。
精神的にも苦しく立ち直れなく離職票が届かないことが心配になったのが辞めてから3ヶ月後くらいでした。とにかく出してさえもらえればきつく当たられてもいいと腹を決めてサービス管理者の人にお願いしました。離職票は事務職の人が担当しているので調べてみますと言われ折り返し電話を待ったところ出ていないのは確かです、出しますので(私が通っていたとことは違う)××の事業所まで行って書類に書いて欲しいことがあると言われました。(事業所が3個あるので)本部に来てくれとのこと。そこは遠いし私は行きたくないのでハローワークの人に相談してみますと言って切りました。ハローワークの担当職員さんに電話で聞いたところ行けなければ郵送でお願いすることが出来ると言われたのでそうしようと思っていたところ、こちらから連絡する前にサービス管理者から連絡があり「wkさんは11ヶ月しか働いておられないので離職票は出ないようです」と言われ、そうなのか?と思いつつ「でも前の事業所では6ヶ月行ったけれど出たんですが…」と言ったら「そうですか。社長に問い合せましたが勤務期間が1年に満たないとでないみたいです。こちらはそれ以上わからないです」と言われたので私は「ハローワークに問い合せてみます…」と言って切り翌日ハローワークに行き聞きました。事業所から勤務期間が一年未満で11ヶ月しか働いてないので離職票は出ないと言われたんですが…と聞いたら「出るよお」(なぜタメ口で親しげなのかは今は関係ないですけど)と言われ、2階に離職票を出してもらえない場合の相談窓口、何という名前か忘れましたが、そこで対応してもらってくださいと言われたので2階の窓口に行き話をし会社に電話をしてもらいました。そこでも勤務期間が問題になっているようでした。がとにかく話をしてもらい11ヶ月でも出るということで話はついて、記憶が曖昧です、どうだったのか後日なのか書類記入のやり取りは郵送でお願いしたいと障害雇用の窓口の方に会社に電話してもらいました。社長は離職票をなくした時にどうするのかなど本人と確認したいことがあるから一度事業所に来てくれないかと言っていると言われたので「なくさないように気をつけるけれどもなくしたらハローワークで再発行してもらう、会社に面倒はかけません」と私が言っていると伝えてもらいました。会社側としては、わかりました、会社で決めた期日まで必ず出してくださいとのこと、私は「指定期日中に出します」と言うことで話をつけていただきました。間に入ってくださった職員さんには申し訳なくありがたかったです。それから数日かけて郵送でやり取りしました結果離職票は出ました。

あと… その後今も事業所に通っている方に聞いたら定員20人のところに25人いるそうなんですが狭い場所に25人。どんな状態なのか、無茶なんじゃないかと思ってしまいます。すし詰めのような状態では「障害者」でなくても息がつまるのでは…と…

関連新聞記事

障害者雇用:「就労継続支援A型」参入事業者が急増 – 毎日新聞

障害者が雇用契約を結んで就労訓練を受ける「就労継続支援A型事業所」への参入事業者が急増している。国からの給付金で運営できることなどから、事業所数はこの5年間で約7倍に増え全国で約2400カ所に上る。しかし、中には障害者を雇用しながら就労実態がほとんどないなど不正が疑われるケースも相次ぎ、厚生労働省が指導強化に乗り出している。

2016年2月27日 学習会 日本の精神科医療、現状と問題点と展望

心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク学習会
2月27日(土曜日)13時半から

講師:氏家憲章
民間病院で45年勤務し定年退職
現在社会福祉法人うるおいの里理事長
著作『迷走する精神医療』(萌文社)

題名:「日本の精神科医療、現状と問題点と展望」

スマイル中野 第2会議室(権利主張センター中野でとっています)
開場13時10分  終了予定16時40分
資料代 500円
スマイル中野 地図  http://nakanoshakyo.com/contact_us/

医療観察法には興味があったけど、精神科医療については あまり知らなかった人に歴史や問題点を網羅的に説明すると共に、 精神科医療について考えてもらえるように企画しました。

主催 心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな! ネットワーク
連絡先
東京都板橋区板橋2-44-10-203 オフィス桑気
電話 090-9240-9716
メール kyodou_21(@)yahoo.co.jp (@)を@に変えてお送りください
Fax:03-3961-0212

氏家さんのレポート
病棟転換型居住系施設などの構想が出る背景 “ 精神医療政策(隔離・収容)の行き詰まりと破綻 ”
以下からダウンロードできます

病棟転換型居住系施設などの構想が出る背景 ” 精神医療政策(隔離・収容)の行き詰まりと破綻 “

以下PDFファイル 日本の精神病院の大収容時代は医療経済として破綻 どうソフト・ランディングさせるか 病床削減を大前提として 氏家さんの報告 20151206ujiie

精神保健福祉法改正に対する緊急声明

2015年12月6日

全国「精神病」者集団

2013年6月、精神保健福祉法は、保護者制度を含む医療保護入院等の見直しを含む「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」(2010年6月29日閣議決定)を受けて、保護者制度の廃止に伴い医療保護入院も家族等の同意に変更する改正がなされました。このときの改正は、障害者権利条約の批准に向けた国内法整備の一環として実施されたものの、障害者権利条約に係る議論は一切なされませんでした。
この当時「家族等の同意」は、保護者の同意と比較しても広範囲(三親等以内)の人に同意権を付与することになるため批判の声が高まりました。そこで衆参両厚生労働委員会において法案の審議に質疑の時間が設けられ、付帯決議と施行3年後の見直しの規定が盛り込まれて可決へと至りました。このたびの改正は、ちょうど2013年改正の際にやり残された医療保護入院の見直しに取り組むことが求められている改正ということになります。
2013年度の法改正では、「家族等の同意」によって、従来よりも広範囲の人に同意権を付与することが可能となり、従来なら医療保護入院の対象にならない人までもが医療保護入院の対象となりました。また、大臣指針では、いわゆる「病棟転換型居住系施設」の構想が盛り込まれ、精神科病院の体制・文化が地域移行の過程において維持・継続されることが懸念されました。そしてこの間、新規措置入院患者の急増、医療保護入院の増加、隔離・身体拘束の増加など、拘束性の強い処遇が増しており、およそ改善に向かっているとはいいがたい状況があります。
このように精神保健福祉法の改正は、「より現実的な方法で」「少しでもマシなものに」という動機と裏腹な帰結を招いています。さて、このたびの改正でも、これまで通りに精神保健福祉法の部分修正を重ねたところで、本当に35万人の入院患者の実情に変化を与えることができるのでしょうか。私たちは、精神障害者をとりまく多くの問題は、精神保健福祉法という法律の部分改正では到底解決に至らない、否、精神保健福祉法という法律こそ問題の根幹であると断じます。
よって精神保健福祉法は、改正ではなく撤廃しかありえません。