精神保健福祉法改正法案参議院可決に対する緊急声明

本日、参議院本会議において精神保健福祉法改正法案が可決されました。

本法案は、審議の過程で相模原事件の再発防止の検証を契機に精神保健医療福祉の充実によって結果的に犯罪を防止させるという治安・社会防衛のための法改正であること、退院後支援計画の策定に本人が入らないで作成できること、精神障害者支援地域協議会の構成員に警察関係者が入ること、仮にも精神障害者の社会復帰を目的とした本法の中にグレーゾーン対応として都道府県による警察関係者への情報提供が想定されているという法的矛盾があることなど、看過できない重大な欠陥がいくつもあることが明らかにされました。

また、本法案の審議過程では、審議の途中で法案概要資料が変更され、大臣が謝罪するといった異例の事態をむかえました。結果として審議のやり直しと等しい時間の確保で与野党が合意し、厚生労働の法案の中でもっとも長い審議時間を得るまでに至りました。

これだけの審議時間を得たのにもかかわらず厚生労働省は、毎回の審議で答弁できない質問に直面し、与野党の委員ともに首をかしげるような曖昧な答弁を繰り返してきました。そのため、とてもではないが参議院先議の法案として国会の審査に耐えられるようなものではないように思います。

精神保健福祉法改正法案は、私たち精神障害者の生活に関わる法律です。この法律によって私たちの生活が大きく変わろうとしています。この法律は、精神障害者に対する監視をつよめるものであり、精神障害者を危険視する社会の偏見を助長する非常に問題のある法案です。

このような法案が参議院を可決したことに対して、改めて抗議します。

 

2017年5月17日

 

 

全国「精神病」者集団

                    〒164-0011

東京都中野区中央2―39―3

tel 080-6004-6848(担当:桐原)

e-mail jngmdp1974@gmail.com

共同声明への賛同のお願い

共同声明

「監督されているというのは妄想だ、病気の症状だ」という自民党・自見はなこ議員の差別暴言を許さず、謝罪と撤回を求めます。また政府は見解を明らかにして下さい。

2017年5月14日

(団体名(順不同))

「骨格提言」の完全実現を求める10・27大フォーラム実行委員会/全国「精神病」者 集団/怒っているぞ!障害者切りすて!全国ネットワーク/全国一般労働組合東京南 部トータルサポートたいとう分会/兵庫県精神障害者連絡会/医療保護入院制度を考 える会/障害連(障害者の生活保障を要求する連絡会議)/難病をもつ人の地域自立 生活を確立する会/Korean Alliance on Mental Illness/国立武蔵病院(精神)強 制・隔離入院施設問題を考える会/夜回り団体 みみず/リメンバー 7.26 神戸アク ション/自立生活センターびんご/特定非営利活動法人 自立生活センター くれぱす /自立生活センター星空/一般社団法人 ONE MORE/CILふちゅう/おたすけclubぴ あかん/プチ大阪兄弟姉妹の会/心神喪失者等医療観察法をなくす会/心神喪失者等 医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク/刑法改悪阻止!保安処分粉砕! 全都労働者実行委員会/部落解放同盟兵庫県連合会/特定非営利活動法人てんぐるま /リメンバー7.26東京アクション/さまりたんプログラム/神経筋疾患ネット ワーク/自立生活センターリングリング/木村クリニック

連絡先;兵庫県尼崎市立花町4-6-2-2D共生舎(℡090-3054-0947)

 

2月28日に閣議決定された精神保健福祉法改正案は4月冒頭からの審議の中で、精神しょうがいしゃを警察が監視する制度を新設するものであり、精神保健福祉法を国民監視の道具に作り替えるものであることが明らかになっています。

多くの精神しょうがいしゃが批判したのを始め多くの国会議員から追及された政府は法案の説明文の概要から法を作る目的を削除するという大恥をかいてまで、法案は一切書き換えずに国民監視の法案を押し通そうとしています。

その中で5月11日の審議のなか自民党の自見はなこ議員の発言は驚くべきものでした。「監督されていると思うのは妄想だ」という、多くの精神しょうがいしゃにとって頭をぶん殴られたかの思いのする暴言でした。

自見議員は「『多職種がみんなあなたのことを考えていますよ』という暖かいメッセージのもとにあるんだと、これを前面に打ち出していただきたい。」というようなことに続けて、「議論に出ておりましたような、監督されているんじゃないかというような妄想もこれも一つの病気の症状でありますので、ここは一貫してみんなでサポートしているんだというメッセージを送っていただきたいと切に願っております。」と発言しました。

「監督されているんじゃないかというような妄想」というのは「議論に出ていた」ことはなく、ここで初めて言われています。「議論に出ていた」のは「監視されている」ということだけです。だからこれは、「監督されていると思うのは妄想だ」という以外の意味には取れないのです。

「監督されているというのは妄想だ、病気の症状に過ぎない」というわけです。精神しょうがいしゃが何を言おうが、何を叫ぼうが、みんな「妄想だ」と切って捨てる考えが精神保健福祉法「改正」を推し進める側の立場なのです。精神しょうがいと妄想をことさらに結び付け、精神しょうがいしゃの言うことは妄想に基づいていると決めつけることは、精神しょうがいしゃの人権を否定し、人間ではないものと決めつける立場からなされた差別暴言です。

こんなひどい差別暴言を放置することはできません。

「みんなでサポートしている」というのも精神しょうがいしゃは地域自立生活の主体ではなく、「なされる」だけの客体だという決め付けですから、駄目です。

 

善意から出た誤解や思わぬ言葉を言ってしまったというようなものなどではなく、全く差別的、「健常者」的上から目線の確信に満ちた偏見から出た差別発言という他ありません。塩崎厚労大臣を始め、政府自身が精神しょうがいしゃの主体性を認めず、患者本人抜きで作られる「退院後支援計画」案を精神しょうがいしゃの多くの反対の声を無視して推し進め、精神しょうがいしゃを管理と監督の対象としか考えていない答弁を繰り返す中で出たのがこの発言です。決して、たまたま言ってしまったということではなく、精神しょうがいしゃを行為主体とは認めず、言っていることは妄想だという確信に満ちてなされた差別発言です。

 

私たちは以下求めるものです。

自民党・自見はなこ議員は心からの謝罪と発言の撤回をして下さい。

政府はこの発言についての政府見解を明らかにして下さい。

 

また野党議員には、この問題を軽視せず、国会で取り上げていただくことをお願いいたします。

 

以上

賛同団体募集中

賛同していただける団体は団体名を以下へお送りください(今回は団体賛同のみ 5月末締め切り)

メール gen1951(@)nifty.com  ((@)を@に変えてメールしてください件名に「自見発言抗議団体賛同」とお書きください)

郵送  〒661-0025兵庫県尼崎市立花町4-6-2-2D共生舎

精神保健福祉法改正案審議に関する緊急要望書(二)

日頃より、障害者施策の推進に尽力をくださり、心より敬意を表します。

4月13日、参議院厚生労働委員会の席上で石橋通宏委員から警察関係者の関与に関わる立法事実を証明する資料の請求があり、4月25日の厚生労働委員会で非公開の部分を除いた状態で資料が開示されました。

当該資料のどの部分が立法事実に該当するのか不明であることや検討すべきことが検討されたのか不明であることから、あらためて非公開部分の資料の請求がなされました。

この一連の質疑をうけて私たち全国「精神病」者集団は、次のとおり緊急で要望を出します。

 

一、相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チーム非公開部分の記録等(個人情報の部分を黒塗りにするなどの工夫を含む)を開示し、立法事実を確認した上で国民の納得を得られるように審議されることを求めます。

 

二、法案審議において最も重要である立法事実を裏付ける記録等が開示されないままに採決されるようなことはあってはならないと考えます。

以 上

 

2017年5月8日

 

全国「精神病」者集団

東京都中野区中央2―39―3

tel 080-6004-6848(担当:桐原)

e-mail jngmdp1974@gmail.com

 

医療観察法廃止全国集会 2017・夏

とき 2017年 7月23日 (日) 13時開場 13時半開始 16時半まで(途中休憩あり)

ところ 南部労政会館 (JR大崎駅 南改札口より 徒歩4分)
oosaki

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講演 相模原事件を考える
富田三樹生さん(多摩あおば病院院長・日本精神神経学会法委員会委員長)

講演のほか報告やリレートークを予定

参加費:500円

*関東圏外からの精神障害当事者の参加者には、5000円の交通費補助があります

*集会の後、交流会を予定しています

 

 

私たちは医療観察法の審議中から法案反対を続け、成立後は時々のテーマで年二回の廃止を求める集会を続けています。

今年は、相模原事件や精神保健福祉法について話してほしい、と精神科医の富田三樹生さんに講演をお願いしました。

去年の全国集会の直後に相模原事件がおき、精神障害者の仲間の多くが、自分たち自身役に立たないと殺される不安と、何をするかわからない危険な人と思われる不安に襲われました。優生思想の広がりなど考えるべきことは多かったのですが、事件の「再発防止」は、今年通常国会での精神保健福祉法改悪案(措置入院退院後の対策)に収れんしてしまっています。医療観察法に続く、事件を契機にした保安処分の拡大に反対します。

集会は、精神医療のあり方などを考える機会になればと思っています。お気軽にご参加ください。

共催
●心神喪失者等医療監察法をなくす会
●認定NPO大阪精神医療人権センター
●心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク
●国立武蔵病院(精神)強制・隔離入院施設問題を考える会

連絡先:東京都板橋区板橋2-44-10-203ヴァンクール板橋203号 北部労法センター気付 許すな!ネットワーク

Fax:03-3961-0212

精神保健福祉法改正案審議に関する緊急声明

日頃より、障害者施策の推進に尽力をくださり、心より敬意を表します。

厚生労働省が作成した法案の概要説明文書には、改正の趣旨として「相模原市の障害者支援施設の事件では、犯罪予告通りに実施され、多くの被害者を出す惨事となった。二度と同様の事件が発生しないように」と書かれています。しかし、厚生労働省は、4月13日の参議院厚生労働委員会での審議の最中に突然、この一文が削除する提案がなされました。

内閣総理大臣は、施政方針演説で「昨年七月、障害者施設での何の罪もない多くの方々の命が奪われました。決してあってはならない事件であり、断じて許せません。精神保健福祉法を改正し、措置入院患者に対して退院後も支援を継続する仕組みを設けるなど、再発防止対策をしっかりと講じてまいります」と述べており、これとの関係も含めて法改正の趣旨が事実上かわったとしか言いようがありません。そのため、審議は中止し、一から検討し直すべきではないかと考えます。

少なくとも、内閣総理大臣は厚生労働委員会で、施政方針演説の際に述べたことについて説明する責任があると思います。その説明すら得られていない現状は、法案の審議が不可能なのではないかと思います。

また、精神保健指定医制度の見直し等は、精神障害者の処遇改善を進めていくうえでも大変重要な法改正であることを鑑みて、本法案とは別の枠組みで障害当事者の参画の下、改めて提案されることを望みます。

 

2017年4月17日

 

全国「精神病」者集団

東京都中野区中央2―39―3

tel 080-6004-6848(担当:桐原)

e-mail jngmdp1974@gmail.com

 

次のページ →